仙北市　広報せんぼく　2020年1月16日発行

かくのだてフィルムコミッション　ロケーションだより

　昨年は、かくのだてフィルムコミッション（以下FC）をご支援いただき、ありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

　昨年11月には、ドキュメンタリー映画「みちのく秋田・赤い靴の女の子」のロケ支援を行いました。この映画は、明治時代に獄中で生まれるという数奇な生い立ちゆえに、生みの母と暮らすことが許されず、養母となったアメリカ人宣教師ミス・カラ・ハリソンと共に異国の地アメリカへと渡った、日本名「金子ハツ」という女性と、彼女と係わりのあった人々が織りなす、悲しく切なくも心温まる物語です。

　統轄プロデューサー・制作委員会委員長は、秋田市生まれの大山雅義さん、脚本・監督は、横手市生まれの石谷洋子さんです。また、横手市出身の女優、壇蜜さんが主人公ハツを獄中で出産する母親役で出演しており、秋田県内での撮影を主体に行っています。今春の公開が今から待ち遠しいです。

　仙北市内では松本家、岩橋家等で撮影が行われました。ちょうど撮影の際に、外国人観光客が武家屋敷通りを散策していて、興味津々で撮影現場を覗きこむ事が多々ありました。撮影が円滑に進むように支援するのが我々の役目ですが、観光客の方々には不快な思いをせず楽しんでいただきたいので、片言の英語とジェスチャーで何とか誘導しました。仙北市でFC活動を行う上で避けられない悩みでもありますが、ロケ支援と観光客双方の対応をしっかり行っていきたいと思いました。

　本年もかくのだてFCは、ロケ誘致や支援活動を通じて地域振興に貢献してまいります。市民の皆様のご協力をお願いいたします。

　（会長　坂本　洋）

壇蜜さんも出演している武家屋敷での撮影