仙北市 広報せんぼく 2018年11月16日発行
かくのだてフィルムコミッション ロケーションだより
10月11日と12日の2日間、仙台市で開催された平成30年度ジャパン・フィルムコミッション通常総会に出席しました。東北ブロックでの開催は、平成22年に仙北市で開催されてから8年ぶりとなります。今回の総会では、東日本大震災後の被災地の復興状況にも強い関心が寄せられました。
総会前には、せんだい・宮城フィルムコミッション設立15周年の企画と連動した映画「エクレール・お菓子放浪記」「生きる街」「風のたより」の上映会とシンポジウム「震災と映画」が行われました。シンポジウムでは、東日本大震災後の被災地を取り上げた映画が多く撮影されるようになった事が話されました。震災後の現状をポジティブに捉えていくのか、ネガティブに捉えていくのか、映像制作側も苦慮しているようでした。映像を通して被災地を支援することの難しさを感じました。レセプションでは、第4回JFCアウォード表彰式が行われ、最優秀賞には岡山県フィルムコミッション協議会が、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の制作支援で選ばれました。東北ブロックからは、盛岡広域フィルムコミッションが支援した「終わった人」が優秀賞に選ばれました。
総会後のロケ地ツアーでは、震災遺構荒浜小学校、名取・閖上方面、仙台国際空港を巡りました。被災地の生活環境整備の遅れが感じられましたが、名取・閖上方面の商業施設の方から、震災前より活況を呈しているとのお話を聞き、確実に復興に向けて進んでいる感じを受けました。
(会長 坂本 洋)