仙北市 広報せんぼく 2017年9月16日発行
かくのだてフィルムコミッション ロケーションだより
かくのだてフィルムコミッションは、これまで様々な映像作品の支援を行ってきました。地域の方々にもエキストラ等、撮影の協力をいただいています。最近では、市内での撮影を見かける機会が多くなったせいか、撮影の協力について、住民の方々にも快く対応していただいています。
さて、今回は、フィルムコミッション(以下FC)の基本に戻ったお話をしたいと思います。
かくのだてFCは、ロケ支援について、FCの「3つの要件」に沿って活動を行なっています。
1つ目は、非営利の機関であり、無償のサービスを提供していること。制作する側と金銭のやりとりを行わない関係を保つため、資金の援助等を行っていません。撮影に関わる組織ということで、映像作品を制作するための費用を集める役割として声がかかることがありますが、そういうわけでお受けしていません。
2つ目はワンストップサービスを行っていること。地域内の撮影に関して、必要な情報の提供、宿泊、食事等の手配や、公共施設の使用許可申請、警察署への道路使用許可申請、エキストラの手配まで一括して対応します。
3つ目は、作品を選ばないこと。FCは、「表現の自由」を尊重し、作品の内容によって支援の可否を決めてはなりません。撮影される候補地の所有者や管理者から、作品内容や条件により断られる場合もあります。実際に、サスペンスドラマの殺害現場の撮影を、かくのだてFCが支援することになったのですが、テレビで放映されるとお店のイメージが悪くなるからと断られたこともあります。
今後もかくのだてFCは、ロケ誘致や支援活動を通じて地域振興に貢献してまいります。市民の皆さまにも、FC活動の基本をご理解いただいた上で、ご協力をお願いしたいと考えています。